居住環境としての行政 (市の人口動向はどうなっているか その4 千葉県各市の老年人口比率)
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お手数をかけますがよろしく。
今日は。調査担当の池内です。お盆も終わりましたが、一向に涼しくなる気配がありませんね。これも地球温暖化の影響でしょうか。来年以降の夏がどうなるか少し心配ですね。
さて、今回の『居住環境としての行政』の人口動向の第4弾は、今後の市の行政に大きな影響を与えることが予想される指標として「老年人口比率」を取り上げました。
一般的に、人口の動向を見る上でよく使われるのは、人口の構成を、①15歳未満の「年少人口」、②15歳~65歳の「生産年齢人口」、③65歳以上の「老年人口」の3段階に分けて見る方法です。
総務省の人口統計によりますと、平成19年8月1日現在の人口の構成比率(推計値)は次のとおりとなっています。
全国の人口構成比率(%)
|
区 分 |
全 体 |
男 性 |
女 性 |
|
年少人口 15歳未満 |
13.6 |
14.3 |
13.0 |
|
生産年齢人口 15~64歳 |
65.2 |
67.2 |
63.3 |
|
老年人口 65歳以上 |
21.2 |
18.5 |
23.7 |
|
上記のうち (75歳以上) |
(9.7) |
(7.4) |
(11.9) |
既にわが国の人口は、65歳以上の老年人口が21.2%と20%を超えており、年少人口の13.6%を大きく上回っています。今から8年後の2015年(平成27年)には、老年人口は全人口の四分の一(25%)に達することが予測されています。子供が相対的に少なく、老人ばかりが目立つ高齢化社会は既に始まっているのです。お盆で故郷に帰られた方は特にそのことを実感されたのではないでしようか。
このような高齢化の進展状況は、地域によりかなり差があります。平成17年10月1日現在の国勢調査結果による全国平均の老年人口の比率は20.1%ですが、最も高齢化の進んでいる島根県(27.1%)を筆頭に、秋田県、高知県、山形県、山口県では既にこの時点で25%を超える状況となっていました。
一方、老年人口比率が低かった都府県は、1位沖縄県(16.1%)、2位埼玉県(16.4%)、3位神奈川県(16.8%)、4位愛知県(17.2%)、千葉県(17.5%)、6位滋賀県(18.1%)、7位東京都(18.3%)、8位大阪府(18.5%)等となっていました。千葉県は全国でも比較的老年人口比率の低い県であることが分かります。
では、千葉県の各市の老年人口比率はどうなっているのでしょうか。例によって、「指標で知る千葉2006」によって、平成17年4月1日現在における千葉県各市(33市)の老年人口比率を比較すると次の表のとおりとなっていました。
千葉県各市の老年人口(65歳以上)比率の比較
指数区分 |
該当する市 |
10%未満 |
浦安市(8.9%) |
10~15% |
印西市(12.3)、富里市(12.8)、 白井市(13.1)、市川市(13.5)、 成田市(13.6)、八街市(14.3) |
15~20% |
習志野市(15.3)、八千代市(15.4)、 松戸市(15.4)、柏市(15.4)、 袖ヶ浦市(15.5)、千葉市(15.7)、 船橋市(15.7)、鎌ヶ谷市(15.7)、 市原市(15.8)、佐倉市(15.9)、 流山市(16.3)、四街道市(16.5)、 野田市(16.8)、我孫子市(17.2)、 東金市(17.4)、木更津市(18.1)、 君津市(18.5)、茂原市(19.0) |
20~25% |
旭市(20.3)、 佐原市(現香取市)(23.8)、 富津市(24.4)、 八日市場市(現匝瑳市)(24.5)、 銚子市(24.8) |
25%以上 |
館山市(27.2)、勝浦市(28.1)、 鴨川市(28.3) |
合計 |
千葉県77市町村平均 (16.7%) |
この表を見て驚くのは、同じ県内でも老年人口比率にはこれほどの格差があることです。最もこの比率の高い鴨川市(28.3%)と最も比率の低い浦安市(8.9%)の間には、実に19.4%の差が生じているのです。
次いで、この比率が低かったのは、印西市(12.3%)、富里市(12.8%)、白井市(13.1%)、市川市(13.5%)、成田市(13.6%)、八街市(14.3%)等の6市で、いずれも、相対的に人口増加率が高く、住民の平均年齢が低い市となっていました。
また、老年人口比率が中間の15~20%の市には、習志野市など全市の半数を超える18市が該当していました。一方、この比率が20%を超える市は8市あり、特に25%以上の高い比率の市には、鴨川市(28.3%)、勝浦市(28.1%)、館山市(27.1%)が該当していました。
では、老年人口比率の低い市と高い市では、年少人口や生産人口にどのような違いがあるのでしょうか。老年人口比率の低かった上位3市とこの比率の高かった上位3市を比較してみると次のとおりとなりました。
老年人口比率の低い市と高い市の比較
区 分 |
年少人口 比率 % |
生産人口 比率 % |
老年人口 比率 % |
1浦安市 |
15.9 |
75.2 |
8.9 |
2印西市 |
15.4 |
72.3 |
12.3 |
3富里市 |
13.7 |
73.5 |
12.8 |
31館山市 |
12.1 |
60.7 |
27.2 |
32勝浦市 |
9.4 |
62.5 |
28.1 |
33鴨川市 |
11.4 |
60.3 |
28.3 |
千葉県 平 均 |
13.6 |
69.7 |
16.7 |
この表から見てお分かりのとおり、老年人口比率の低い市では、年少人口の比率が高く、人口構成のバランスが取れており、また、生産人口も相対的に高いことが分かります。
これは市の平均的な数字ですが、同じ市でも町単位で見た場合にも、新しく作られた町ではこのような傾向が一層顕著であることは、当社のHPで千葉の新しい街を紹介の折にご説明したとおりです。
一方、老年人口比率の高い市では、老年人口の比率に対して年少人口の比率がかなり低く、また、生産人口の比率も相対的に低くなっていることが分かります。人口構造自体が高齢化社会の様相を顕著に示しているといえます。
このように市によって人口の構成が異っていることは、市の経済的基盤である税収に影響するとともに、老齢者対策等の施策への重点の置き方など行政に対して大きな影響を与えることになるのではないかと思います。
それでは、今回はこれで失礼します。なお、次回は、人口動向の最後として「生産年齢人口比率の予測値」について見ていきたいと思います。
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